プラタナス

東京中央区新大橋通りには、
街路樹にプラタナスが使われている。
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昭和に流行った
プラタナスの枯れ葉舞う冬の道
 プラタナスの散る音に振り返る」
という「風」という歌がある。

恋に破れ、人生につまづき、人は
さみしくなって
過去を振り返るというのだ。

プラタナスは別名「鈴懸の木」ともいう。
私の小学校は「鞆絵小学校」といって
今は廃校になって姿を消したが
その小学校のプールの前に、鉄棒が
あって、その脇にこの木が生えていた。 

幹に白いプレートがさげられていた。
ひらがなで「すずかけのき」と書いてあったのをありありと今でも思い出す。

私は体育が特に鉄棒が苦手で、
逆上がりの練習をして、出来なくて
足掛け上がりをしようとして
鉄棒から落ちて、やはり足の膝で
ぶら下がろうとして、落ちて、
よくこの木の下で泣いていた。

「すずかけのき」の木の葉は
サワサワとなぐさめるように、
笑うように、
励ますように、揺れていた。

新大橋通りプラタナス
秋も深まり、少し色づきながらも
昔と同じように揺れている。

もうすぐ冬、落葉の季節がくる。

プラタナスは街路樹として、沢山
植えられている。

今年も沢山、振り返れそうだ。